野菜産地指定はよかったのだろうか

森@野菜産地について思う


野菜の産地という言葉は多分子供でも知っていると思う。
消費者に安定した野菜を供給するために、たとえば嬬恋ならキャベツを頑張って作りなさい。
安値のときには補助金を出すから心配するなとこういう感じで政府と関わっている。

だから、近代化農業といって、機械化、大型化、収量をあげるために化学肥料を多投。
農薬なども使ってとにかく単品で野菜を作ることが普通になってしまった。

その結果、土が本来の力を奪われて、土から野菜に行く栄養分もかたよってきた。
ますます、野菜は病気に弱くなり必然農薬散布量も増えてくる。
悪循環が続くからコストもかかってくる。
でも最近は土作りから、減農薬など根本に戻りつつあると思うけど。

今、ほとんどの野菜の産地が連作障害と戦っているはずだ。
じゃあ、いろいろな野菜を作り輪作すればいいじゃあないかとなる。

なんで、それができないかというと嬬恋でいくらキャベツ以外でいい野菜ができても
その野菜の産地になっていないと市場では買い叩かれて売れないのです。

そういった野菜は農薬などもほとんどかけなくても作れます。そしてうまい!
でも同じ作物を作るために設備投資していますし作業の手間がたくさんかかります。
農家はそういったことをみんな知ってます、だからできないのかもしれません。
そしてやはりキャベツが一番栽培しやすく慣れてるし売上だけは多くあげられる。

私はなんとかキャベツ以外に美味しい野菜を紹介したいといつも思っていました。
畑のためにはいいし、農薬コストもさげられるからです。産直の理由でもあります。
ただ、労働力が分散されるために作業がスムーズにいきません。
これは大きな課題です。まだ経営者として未熟なんですね。